トルコはエネルギー回廊に

ちょっぴりトルコリラを始めとするクロス円も、安定してきた感じですね〜。

今回、前回の『アイスランドクローナとトルコリラを比較』が好評だったので、予告していた『南アフリカランドとトルコリラの比較』をする予定だったのですが、面白い記事を見つけたので、先にそちらをご紹介したいと思います。

トルコって、どんなイメージがありますか?

私の場合は、絨毯、トプカプ宮殿、アヤソフィアが浮かびます。

でも、『エネルギー回廊』という側面も出てきてるようです。

BTC パイプラインって聞いたことありますか?

アゼルバイジャンのバクーを起点とし、グルジアの首都 トビリシの近辺を通過し、トルコの地中海沿岸都市 ジェイハンに至る全長1,768 キロの原油パイプラインなんですが、輸送能力日量100 万バレルは、世界の供給量の1%強に相当します。

カスピ海沿岸および中央アジアの石油資源をロシアを経由せずに、ロシアの影響力を極力受けない形で手に入れるために、このパイプラインが不可欠なのです。

従来は、黒海沿岸の港まで輸送し、そこでタンカーに積み込む方法だったのが、黒海の唯一の出口となるボスフォラス海峡は狭く、大型船の航行には不向きで、実際に同海峡では座礁や衝突事故が数多く発生したため、大型タンカーの通過に規制がかけられましたが、ジェイハンの港は直接地中海に面しており、30 万トン級の大型タンカーが2隻同時接岸できる桟橋も整備されています。

昔、ロシアはウクライナに、親米・親EUのユシチェンコ政権が誕生した直後に、天然ガスの販売価格を5倍にするとの通告をウクライナに対して行い、かつウクライナ経由のパイプラインの供給量を低下させた事件がありました。

そのような前例もあり、欧米諸国がアゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンなどの石油資源をロシアをバイパスして手中にするには、このパイプラインは重要な役割を果たします。

先日、ロシアによるグルジア侵攻が行われましたが、アメリカおよびEU諸国にとって、BTCパイプラインは失うには大きすぎる動脈であり、仮にグルジアがロシアの強い影響下におかれる場合は、ロシアの影響を受けないという大きな目的を失うわけです。

また、BTCの他に、BTCに並行する形で敷設されている天然ガスパイプラインであるBTEパイプライン(バクー、トビリシ、
トルコのエルムズ)が、あります。

また、イラク北部のクルド人自治区にある大油田であるキルクーク油田からジェイハンに到達するパイプラインの増強計画も発表されています。

ジェイハンの港は、欧米向けに中央アジアおよびイラクの原油を積み出し、世界の原油輸出の7〜10%を占めるといわれています。

また、ロシアを経由しない形で、中央アジアの天然ガスをEUに輸出するナブッコパイプラインも企画されています。

そんな訳で、我らがトルコは、重要なエネルギーの集積地に変貌しつつあるようです。
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